2021年8月24日

これからの為にリフォーム

こんにちは! 茨城県水戸市の笑顔のリフォーム専門店、
エスアールの浅野です。
お婆様がお建てになり、築50年を超えたお客様宅。
お仕事もひと段落迎えられ、これからは引き継がれた
ご夫婦お二人の生活の為にリフォームされました。

建物は純和風の入母屋造り。しかし築50年を超えた
こともあり、建物は結構傷んでいます。一番大きな被害
は、シロアリと雨漏れ。シロアリ被害は建物の半分程度
に及んでいた為、想定とは大きく違い、水周りを中心に
殆どの部屋の床を下地から組み替えることになりました。

薬品注入した土台に交換中

















併せて、シロアリの被害を抑えるため、床下全体に専用の
薬品を散布。『白アリ防除工事』を行いました。

















もう一つが、雨漏れ。弱い雨でも結構な量が家の中に漏り
玄関が小さな海に…(^^;
瓦屋さんと一緒に屋根に上って、先ずは現状を調査。
















全体的には大丈夫でしたが、雨漏りしている付近の瓦が
割れていました。当時の震災で2階の瓦が落下したのが
原因の様です。ここ以外にも棟の破損や化粧棟に落ちた
木の実が発芽し、その根が野地板に侵入して雨漏れなど
…数か所を補修。雨漏り、キッチリ止まりました!
化粧棟の解体と棟の補修

















雨も止まったので、ここから工事が本格的に始まります。

完成画像をご覧いただく前に、お打ち合わせによるプラン
の変化をご覧ください。

先ずは現況図から。



「採光」を軸に最初にご提案したプラン。



更にお打ち合わせを重ね、最終的にこんな間取りになりました。
基本構成はそのままに、「動線」を重視したプランです。



では、完成画像ご覧ください。
先ずは玄関から。
障子を開けると直ぐに居間。昔の土間のある住宅では
この間取りが主流。今でも農家さんなどには多くみられます。
ある意味動線は良いですが(^^;、やはり暑さ、寒さは
ストレートに入ってきます。更に、雪見障子が入っていたので
来客があると中の様子も見えて、ちょっと落ち着かない感じ。
収納が少ないため、玄関には靴や色々なモノが溢れていました。


















そこで、全体のサイズは変えずにリ・レイアウト。
こんな風に変わりました。



































4枚建ての玄関サッシを開口面積の
大きな引違いに変更。動線を少し
変えて仕切られた『玄関スペース』
を作りました。
大きく多目的に仕舞えるPanasonic
「クロークボックス」を配し、今ま
で仕舞えなかった物もスッキリ収納。
リビングと玄関をきっちり仕切った
事により、断熱性能も大きく向上し
ました。全体のサイズは変わって
いませんが、今までより”ひと回り”
大きく感じます。明るい玄関が出来
上がりました。


続いてリビング。
元々キッチン12畳に対し、リビングは8畳とくつろぎ空間がちょっ
と小さめ。そこで今回は廊下部分も部屋に取り込み、10畳の空間に
しました。和室の続き間へのアクセスも良くなり、人が集まるお盆
シーズンには使い勝手が向上。両方を部屋に挟まれた空間ですが、
ドレンを床下にとり、エアコンもスッキリ納まりました。


写真奥の2本引きを開けると…
キッチンスペースです。以前はL型のキッチンでしたが、部屋が大きい為
食器棚や冷蔵庫が離れてしまい動線が今一つ。空いている空間に雑然と
モノが置かれている印象でした。


今回は対面式のご要望があったので、この様にレイアウト。
お部屋が大きいので、きちんとレイアウトすればダイニングスペースも
きっちりとれます。





お料理のスピードを落とさない様、
キッチンは動線を重視した使い勝手
の良い組合せを選びました。キッチン
は北側に面しており、通常は明るさを
優先するのですが、今回は断熱性能に
重きを置き、Low-eガラスを配した
TOSTEMのサーモスに交換。
照明器具も灯数を増やし、必要な
部分をキチンと明るくできるように
しました。キッチンの照明計画、
意外と重要なんです。





  
  キッチン背面の収納は、カップボード
  を軸にレンジ・炊飯器・トースターを
  カウンターに並べて、料理のリズムを
  崩さないように配置。レンジと炊飯器
  など、使用が重なった時にも、ブレー
  カーが上がらない様に、専用回路を
  2ヶ所、設けてあります。動線が重要
  なキッチンには、細かい部分の配慮も
  とても大切です。ストレスなくご使用
  頂きたいですからね(^^♪
  


続いては洗面スペース。
元々、1坪半と洗面所としてはとても
広い空間でした。広さは良いのですが
洗面台などの器具のレイアウトが悪く
結果、使える空間が狭くなる…という
悪循環(笑)…勿体ない
こちらもリ・レイアウトします。
先ずは、浴室の入口位置を変更して
部屋全体をキッチリ使える空間にする
事からスタートしました。

そして、完成したのがコチラ。




広い空間を有効的に使えるよう、今回はカウンタータイプの洗面台を
レイアウト。今までは離れていた、洗面台と洗濯機を並べて作業効率
もグンとUP!パイプスペースになっている写真右の壁も、配管を少々
移動して洗面脇に可動式収納を作りました。よく使うモノはこのオー
プン棚に収納できる様にしました。洗面所は洗剤など、ストックが
増える空間なので化粧台以外の収納部分も大切ですね。
広い空間を、キッチリ使って頂ける洗面所に生まれ変わりました(^^♪

実は上部写真右がトイレ空間なのですが…
お客様のご要望で今回はちょっと面白い間取りに。
将来、車いすになってもある程度ご自宅で生活できる様、トイレの
入口を2ヶ所設置しました。勿論正面からの入口もありますが、
洗面所からもトイレにアクセスできます。(図面参照ください)
介助者がいるときも、動きの自由度が増しますね。

洗面所からも入れるトイレ

で、そのトイレ空間がこちら。



シンプルに使い勝手を重視したトイレ。
先程のパイプシャフトを挟んで、こちらにも可動棚を設置。
洗面同様、トイレはペーパー類を中心としたストックが多くなるため
天井まで活用。以前このスペースは手洗い器がありましたが、現在は
薄型の手洗いが出来たため、空間を有効利用できます。

この他に、あと2部屋リフレッシュした個室があり、ほぼ全面に
手を加えることになった今回の工事。お客様にもご協力を頂き、
大変な中、日々、変化してゆく我が家に少しづつ笑顔になられる
表情がとても印象的でした。
皆さんもリフォームで是非、長く長くお住まいになってください。
先ずはご相談からスタートです。お待ちしております(^^)/


















0 件のコメント:

コメントを投稿