本日は、木製雨戸枠の交換工事をご覧いただきます。
築40~50年前の建物には、アルミサッシは採用されていますが
雨戸の枠が木製で出来ている場合が多く存在します。
これを『ひとすじ』と俗に言うのですが、雨風に晒されるため
長年の間にボロボロになってしまいます。
直すための方法は基本的に2つ。
「後付け雨戸」といわれるアルミ製に枠ごと変えるか、同じように
木製で修繕するかです。勿論、アルミ製に変えれば一番良いのですが
既存で雨戸が付いている場合、どうしても工事の項目が増えてしまいます。
今回のお客様は納まりにも問題があるため、“ひとすじ”の補修を
行うことにしました。
遠くから全体を見るとよく分かりませんが、近づいてみると…
敷居は腐って割れてしまっています。水を吸った縦枠も30㎝程度同じ状態。
かなりひどい状態で、これでは雨戸も閉まりません。
今回は戸袋を壊さないで敷居と縦枠を交換します。
先ずは解体。
雨がまわって、下地の一部まで腐食しています |
慎重に敷居と縦枠を解体すると、防水処理がされていないため
下地の一部も傷んでいます。このころの建物には多く見られる
状態です。下地の痛みは一部のため、今回はそのまま使用します。
新しい敷居は外部にも適する「ひのき材」を使用します。
特殊な電動工具で、雨戸用の溝を既存に合わせて加工していきます。
更にジョイント部も加工してこんな感じになりました。
細かく採寸して、ピッタリ合うように大工さんが加工 |
取付けると…
今までなかった“水抜き”加工も施しました。
次に縦枠を取付て、塗装を施し完成。
あれだけ傷んでいた“ひとすじ”も元の姿に戻りました。
お客様にも「よみがえった!」と、とても喜んで頂けました。
同じような状態になっている方、一度ご相談ください。
これからの季節、雨戸が必須になりますので。
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